RCEPは8年越しの交渉を経て2020年11月に締結され、2022年1月1日に発効した。残念ながらインドは最終段階で離脱してしまったが、ASEANの10か国、日本、中国、韓国、オーストラリアとニュージーランドの15か国が参加している。RCEPは人口、GDP、貿易で世界の3割を占める世界最大の経済統合である。東アジアは今後も着実な経済発展を続け、2050年には世界のGDPの5割を占める可能性が高いなど21世紀前半の世界経済を主導することは確実である。東アジアはICT製品では世界の9割、自動車では5割を生産する製造業の世界的な生産基地であり、都市化が進み中間層が増大する世界で最も有望な新興消費市場である。
世界で最も経済成長が期待できる地域の初めての経済統合がRCEPである。東アジアの経済発展はRCEPにより加速される。岡倉天心は、ヒマラヤ山脈は中国文明とインド文明という2つの強力な文明を分かっていると書いている。インドが復帰すれば、中国文明とインド文明、そしてこの2つの文明の影響を受けながら独自の文化を発展させた北東アジアと東南アジアの国々が参加する一大経済統合そして経済圏は創られることになる。東アジアが4000年の歴史で初めて経済的に一つになるという極めて大きな歴史的意義をRCEPは持っていることを忘れてはならない。
東アジアが4000年の歴史で初めて、経済的に一つになる。思うのは、モンゴル帝国の時代。日本、インドに侵攻したが、失敗したのでインド文明と中国文明の統合はなかったかもしれない。その代わりユーラシアの東と西を結ぶシルクロードの交易が人類文明の発展に大きく貢献した。
今もイタリアと中国でその東西文明の残滓を見ることができます。さて、何でしょう?スパゲティとラーメン、ピザと煎餅、トルティッチと餃子。共通点が非常に多いのですね。
これは邪論でした。